Black Labelで展開されたWonder Woman Historia: The Amazonsを読みました。アマゾン族の出現からダイアナの誕生までの歴史を改めて描いた物語になっています。Black Labelだけあり、血なまぐさいシーンも出てきます。
Written by: Kelly Sue DeConnick
Art by: Nicola Scott, Phil Jimenez, Gene Ha
発行年 2023年
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Black Labelで展開されたWonder Woman Historia: The Amazonsを読みました。アマゾン族の出現からダイアナの誕生までの歴史を改めて描いた物語になっています。Black Labelだけあり、血なまぐさいシーンも出てきます。
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Lazarus Planet: Revenge of the Godsを読みました。"Lazarus Planet"は2023年1月―2月頃のイベントで、ラザルス火山の噴火の結果緑色の雨が地上に降り注ぎ、一般人がスーパーパワーを得てしまったり魔法の力がおかしくなったり……という異変が起きたというストーリーになっています。この辺の経緯は、Lazarus Planet (2023) を読むと分かりやすいと思います。
Lazarus Planet: Revenge of the Godsはこうした異変をベースにしつつ、Becky Cloonan期のWonder Woman誌 (感想はこの辺から)で描かれていたオリュンポスの女王ヘラの暴走に決着をつける物語になっています。
とはいえ、一番印象に残ったのはダイアナ (ワンダーウーマン)をはじめとするアマゾン族の皆さんではなく、シャザムファミリーのMary Bromfield (メアリー・ブロムフィールド)でした。
2021年からのInfinite Frontier期が始まってからのWonder Woman誌のVol. 4を読みました。Vol. 3のラストが、とうとう敵の黒幕が姿を現すらしい、それはギリシア神話の女神ヘラで、Wonder Girl誌(感想はこちら)で描かれたYara Florのエピソードとも絡んでくるらしいというわけでワクワクして読み進めました。
Becky Cloonanがライターを務める作品としては最終巻にあたり、Cloonan編の大団円でもあります。
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2021年からのInfinite Frontier期が始まってからのWonder Woman誌のVol. 3を読みました。Vol. 1で死後の世界を冒険していたダイアナがVol. 2で現世に帰り、このVol. 3では同じく死後の世界から帰ってきたジークフリードも含め、現世の仲間たちと一緒に敵と戦うという流れになっています。
このダイアナのチームが大変バランスが良く、読んでいて楽しいストーリーになっていました。
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Wonder Woman: Dead Earthを読みました。他のDCコミックス社のコミックの内容とは特にかぶらない、エルスワールドものに近い作品です。
分類としてはポストアポカリプスもので、ダイアナが目覚めた世界では地球はごくわずかな人類とそれを襲う怪物たちの星になっていた――というところから物語が始まります。
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Infinite Frontier期Wonder Woman誌の第二巻を読みました。Vol. 1ではRebirth期最終盤の展開を受けて死後の世界を冒険していたダイアナですが、この巻では無事に帰還した後の様子が語られます。
しかし、生の世界に帰還したのはダイアナだけではなく、ヴィランであるDr. Psychoも戻ってきていた模様。今後も彼はダイアナにとって厄介な存在であり続けるようです。
Dark Knights of Steelの第一巻を読みました。トム・テイラーによるエルスワールド(一般的なDCヒーローコミックの設定とは全く違うパラレルワールドの設定でキャラクターを動かすもの)もの作品で、中世ファンタジー風の作品になっています。
トム・テイラーと言えばスーパーマンが悪の存在になる"Injustice"、ゾンビものである"DCeased"などの人気のエルスワールド作品で知られています。が、ヒーローが悪になるのが嫌&ゾンビものも嫌、という筆者にとっては、これが初めて読めるトム・テイラーのエルスワールド作品でした。
本ブログでは、そのキャラクターが主役級のポジションで登場する作品のうち、電子書籍化されたものの大体8割くらいを読んだところで紹介記事を書くという感覚でいます。
ワンダーウーマン(ダイアナ)に関してはこれまでの登場作品も多く、Wonder Woman誌の連載はずっと続き、他にも次から次へと主役級の作品が出版されることから紹介記事を書くのは無理だろうと思っていました。ただ、やはりDCコミックス社を代表する女性ヒーローですので、不完全なものであっても書いておくべきかなと思いました。というわけでこの記事は基本的に未完成です。
DCコミックス社の作品は、最近では2011年に大規模な設定の更新があり、2016年にも小さめの設定変更があったために
に大きく分かれます。また、1985年のCrisis on Infinite Earthsでも大規模な設定の更新が行われています。さらに2021年には、Rebirth期とはやや世界観の異なるInfinite Frontier期が始まりました。IF期ではRebirth期の設定と、それ以前の時期の設定を合わせたものになっているようなのですが、まだ良く分からない部分があります。
ダイアナの場合、「セミッシラ島に住むアマゾン族の女王で、アマゾン族の理想を広めるために人間界にやってきた」という大枠自体はほぼ不変ですが、それ以外の細かいところは時期によって変わっています。この記事では1987年からのWonder Woman by George Perezで描かれたワンダーウーマン像、New52期のワンダーウーマン像、Rebirth期以降のワンダーウーマン像を取り上げます。
Wonder Woman by George Perez Vol. 5を読みました。このシリーズの単行本はVol. 6まで出版されているのですが、Vol. 6を買って見てみたところWonder Woman: War of the Gods (感想はこちら)とほぼ同じ内容のようでした。
つまりこの巻は神々と人間、当時コミックに登場していた多くのヒーローたちを巻き込む大乱闘War of the Godsに至るまでの背景を整える巻であり、同時にVol. 1から続いてきた「アマゾン族の理想を広める」というダイアナの使命に一つの結論が出る巻でもありました。
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※この本に収録されているArtemis: Wantedの感想はこちらをご覧ください。
Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)とアマゾン族を中心にしたイベントTrial of the Amazonsの関連作品を収録したTales of the Amazonsですが、その1で取り上げたArtemis: Wanted以外の作品も面白かったのでこちらの記事ではそれ以外の作品についての感想を書きたいと思います。
Trial of the Amazonsは
の3誌にまたがって連載されたWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)とアマゾン族たちを中心にした一大イベントです。
ワンダーウーマンとアマゾン族中心のイベントといえば、筆者がぱっと思いつくのはAmazons Attack! (感想はこちら)ですが、DCコミックスの歴史でもアマゾン族を中心にしたイベントはあまりないようです。
Amazons Attack! が直近のアマゾン族イベントだったかどうかは分からないのですが、少なくとも2011年以降はこうしたイベントはなかったように思います。そもそも2011年の時点でアマゾン族のキャラクターがかなり登場しなくなっていたように思いますし。2016~2021年のRebirth期の終盤で、さまざまなアマゾン族たちがコミックに再登場するようになってきたので、ようやくアマゾン族をメインにしたイベントが描けるようになったということかもしれません。
というわけで、アマゾン族ファンである筆者としては期待の高かったこのイベントを読んでみました。
DCコミックス社としても気合が入っているらしく、こんな動画が公開されています。
筆者は一話ずつばらばらに本イベント関係のエピソードを読みました。その場合は、
という順番で読むことになります。現在はこれらのエピソードをまとめた単行本も出版されています(アマゾンのリンクはこちら)ので、単行本の方が読みやすいと思います。
最近、DCコミックスの世界は5年に1回ほどの割合で世界観の設定変更を行っています。2016年から始まったのがRebirth期、Rebirth期の設定を踏襲しつつ2021年から始まったのがInfinite Frontier期です。
今回読んだWonder Woman (2016-) Vol 1: AfterworldsはInfinite Frontier期 Wonder Woman誌の第一巻ということになります。
Rebirth期の終わりに描かれたDark Nights: Death Metal (感想はこちら)では、世界を消滅から救うためにWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)が戦う姿が描かれました。その結果として世界は救われましたがダイアナは姿を消し、死んだと思われました。
実際にはダイアナはいわゆる「死」を迎えたわけではなく、死後の世界でもまた頑張っていたのでした――というのがこの巻で物語られているお話になります。
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2016年から始まったRebirth期は、2011年から始まったNew52期に生まれた様々な独自設定を残しつつもNew52期以前の設定・登場キャラクターを復活させてDCコミックスの世界を大変面白くしてくれたと思います。
そんなRebirth期も2021年には終わり、現在はInfinite Frontier期という時期に入っています。
Rebirth期のラストを飾り、Infinite Frontier期にバトンをつないだ一大イベントがこのDark Nights: Death Metalです。
筆者がこれまで読んできた作品でも、
・Justice League (2018-): 感想はこちら
・DC's Year of the Villain: 感想はこちら
などのシリーズはこのDeath Metalへの道筋をつけるための作品でした。また、
・The Last Stories of the DC Universe: 感想はこちら
をはじめとするDeath Metal関連コミックもたくさん出版されました。
このようにDCコミックス社の気合が非常に感じられる一作になっていますが、作品の質もその熱意を裏切りません。大変面白い作品でした。
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公式トレーラーなんていうのもあります。
この記事はネタバレを気にせず書きますので、未読の方はご注意を。
Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)の活躍を描くWonder Woman by Geroge PerezのVol. 4を読みました。収録されているストーリーはおおむね3つで、
でした。
George Perez氏の作品で一貫してダイアナをサポートし続けているJulia Kapatelis, Vanessa Kapatelis母娘はこの巻ではあまりダイアナとは絡みません。が、娘のVanessaが確実に成長を続けている姿が描かれています。ダイアナと直接は絡まないながらも、まだ学生のVanessaのリアルな日常の描写はこの作品にしっかりとリアリティを与えているように感じました。
また、ギリシアの伝令神ヘルメスとアメリカで同居しているSteve Trevorもダイアナとの絡みは少ないのですが、ヘルメスとの関係で苦労しています。
2016年から始まった、Aquaman (アクアマン、アーサー・カリー)を主人公とするAquaman誌のVol. 1, 2を読みました。これは、これまでメインライターだったDan Abnett氏からKelly Sue DeConnick氏に変更になったために巻数がリセットされたからで、実質的にはシリーズの第7巻、第8巻にあたります。
これだけでも分かりにくいのに、AmazonのページでAquaman誌のシリーズ一覧を表示させると
なぜか5巻、6巻と書いてあるという分かりにくさ。単行本の巻数をシリーズの途中でリセットさせるからこういう混乱が起きるので、巻数リセットはやめていただきたいものです。
さて、物語はDan Abnett氏の描いたアクアマンのラストからは少し時間が経ったところから始まります。記憶を失ったアーサーが謎の島に打ち上げられ、古代の海の神々と共にメソポタミアの塩の神、Nammaと戦うのだ――というのがVol. 1。Vol. 2では、アーサーが記憶を取り戻すところから始まります。
公式サイトはこちら (Vol. 1)。
Wonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)の活躍を描くWonder Woman by Geroge PerezのVol. 3を読みました。表紙はこんな感じでJustice League Internationalのメンバーとダイアナがポーズを決めているところなので(下図)、
JLIとの共闘がメインテーマなのかと思って読み始めました。が、意外なことに彼らとのエピソードは少しで、メインは
・ダイアナの投げ縄を狙うチーターとの戦い
・チーターに奪われた、ガイアのガードルを探すBana-Mighdall (バナ・マイダル)のアマゾン族とダイアナとの出会いと戦い
でした。
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Wonder Woman : War of the Godsを読みました。現在少しずつ読んでいる、George Perezがメインライターを務めた時期のWonder Woman誌の最終盤にあたり、Suicide Squadなど他のコミックも巻き込んだ一大イベントになっています。
というわけで、いきなり読むとやや分かりにくいところもあり、Perez期のWonder Woman誌を全部読んでからにした方が良かったかなあと思いました。とはいえそれを待っていると、いつになるか分からない気もしたのですよね。
なお、最近出版されたTales from the Dark Multiverse: Wonder Woman: War of the Gods (2020-) #1 (感想はこちら)は、この作品を踏まえたパロディということになっています。
ただ、こちらの本家War of the Godsは大長編ですし、一話完結のTales from the Dark Multiverseとはかなり違います。パロディと言われなければ分からないくらい印象が違う作品ですので、完全に別物と思った方が良いように思います。
Wonder Woman by George Perez Vol. 2を読みました。Perezによるこのシリーズは、現在までつながるワンダーウーマンの基礎となるようなシリーズだと思います。
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Wonder Woman by George Perez Vol. 1を読みました。Perezによるこのシリーズは、Crisis on Infinite Earths (感想はこちら)の事件により様々な設定が変更になったことを受け、セミッシラ島に住むアマゾン族の王女であるWonder Woman (ワンダーウーマン、ダイアナ)の物語を改めて語りなおしたものになっています。
現在まで続くワンダーウーマン像の基礎を作ったシリーズという印象を受けました。
なお、この作品の第1話はワンダーウーマンアンソロジー(感想はこちら)にも収録されていますのでそちらで雰囲気を掴んでみるのもおすすめです。
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2016年から始まったRebirth期のWonder Woman誌の最終盤の連載をまとめた単行本、Lords & Liarsを読みました。映画「ワンダーウーマン 1984」(公式サイトはこちら)に合わせた結果だと思うのですが、メインとなる敵役はMaxwell Lord (マクスウェル・ロード)です。
Vol. いくつという番号はありませんが、Rebirth期Wonder Womanの最終巻です。いつもならここで「単行本派にとって読む順番が分かりにくくなるんだから第何巻にあたるのか通し番号をつけてくれ」というところですが、この作品にはあまり言う気になりません。
というのも、一応Rebirth期に出版された作品ではあるもののこれまでのお話とは特に関係がないからです。アメリカにアマゾン族の大使館があるところなどはこれまでの経緯を踏まえているわけですが、Rebirth期のWonder Woman誌を全く読んでいない状態でいきなりこれを読んでも、問題なく楽しめると思います。映画でワンダーウーマンに興味を持った人が気軽に読みやすいコミックになるように制作されたのかもしれないですね。
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